レカム Research Memo(6):グローバル専門商社構想加速、海外ソリューション事業の営業利益シェア50%以上へ

Fisco

発行済 2022年01月20日 15:16

更新済 2022年01月20日 15:30

■今後の成長戦略

●中期経営計画(2022年9月期~2024年9月期)
レカム (T:3323)は、新たな中期経営計画(2022年9月期~2024年9月期)を策定した。
新中期経営計画の基本戦略では「グローバル専門商社構想の加速化」を掲げており、時代に合った最先端の商材やサービスを、同社の強みのダイレクトマーケティング力で、全世界の顧客にソリューション提案し、グローバル事業の成長を加速させる。
2024年9月期の定量目標は以下の3つとなっている。


1) 連結売上CAGR(年平均成長率)30%以上
2) 今後の主力事業と見込んでいる、海外ソリューション事業の営業利益シェア50%以上
3) 株式時価総額300億円超(2021年12月時点55億円)

合わせて、下記の2つの定性目標の達成も目指している。


1) 最終年度(2024年9月期)に東証プライム市場への移行基準達成
2) 新三板上場企業である大連レカムにおいては、最終年度に北京証券取引所昇格基準達成

グローバル専門商社構想については、今後の事業展開を4つのステージに段階を分けており、「Stage1」=現地日系企業へのLED照明販売、「Stage2」=現地日系LED顧客企業へのIT&エネルギーソリューション提供、「Stage3」=ローカル企業向けにIT&エネルギーソリューションの提供、「Stage4」=ローカル企業向けに新たな脱炭素・DX推進ソリューションの提供としている。
ソリューションを展開するというステージを駆け上がっていくことで事業を急拡大させる戦略である。
グローバル専門商社構想のキーワードとして、1)海外ソリューション事業の拡大、2)DX、脱炭素、感染症対策商材の推進、3)ストック収益の拡大の3つが挙げられる。
なお、年度別の売上収益・営業利益は最終年度の2024年9月期に売上収益150億円、営業利益15億円を計画している。


海外ソリューション事業の拡大のための具体的な取り組みについては、グローバル戦略商品の開発として、ウイルス除菌装置「ReSPR」のノウハウを活用して、第2、第3の「ReSPR」を発掘する。
現Stageの取り組みとNext Stageの取り組みとして、グループ海外事業の主力商品である、自社ブランドLEDや業務用エアコンは、顧客の脱炭素活動への貢献となることから、さらなる販売強化に取り組む。
また、戦略的パートナーシップの拡大を挙げており、前期に実行した、2件のクロスボーダーM&Aのノウハウを生かし、海外各国でのローカル市場攻略に向けたパートナー作りに取り組む。
これらの施策により、海外ソリューション事業の営業利益シェアを2024年9月期に50%以上(2021年9月期は17%)を目指す。


DX、脱炭素、感染症対策商材の推進のための具体的な取り組みについては、BPR分析を活用したDX推進支援である。
グループの主力事業の一つであるBPR事業は、「ビジネスプロセスリエンジニアリング」つまり、企業のあらゆる社内業務の再構築であり、まさにDXである。
営業力の徹底強化を図ることにより、顧客企業のDX推進の支援に取り組むほか、巨大市場である中国におけるBPR事業の開拓により大連レカムの成長の加速を目指す。
中国のデジタル経済規模は、同社中期経営計画説明資料によると、2020年の671兆円から2025年予測が1,300兆円以上、2030年予測は1,700兆円以上と見込まれている。


ストック収益の拡大のための具体的な取り組みについては、新たな保守サービスやサブスクサービスの投入により、最終年度の3年後には、ストック収益を2022年9月期の2倍に拡大し、収益の安定化に取り組む。


(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存