中国恒大、海外債権者が強制措置を検討 債務返済巡り

Reuters

発行済 2022年01月20日 17:28

更新済 2022年01月21日 08:19

[香港/ロンドン 20日 ロイター] - 中国恒大集団の海外債権者グループは20日、同社が債務不履行(デフォルト)状態を解消する取り組みを加速しない場合、法的権利を守るために「あらゆる行動」を取る用意があり、強制措置も視野に入っていると警告した。

同グループは法律事務所カークランド・アンド・エリスと投資銀行のモーリスが代理人を務める。声明で、恒大が協議する姿勢を示していないため、強制措置を「真剣に検討」せざるを得ないと強調した。

同グループの助言役の1人はその後、ロイターに対し、この声明を受けて恒大の担当チームとやり取りが行われていると明らかにした。

恒大と同社の助言役を務める米投資銀行フーリハン・ローキーの担当者はコメントを控えた。

債権者グループの声明は恒大が「海外債権者と、債権者の法的権利を無視した」との印象が強いと指摘。同社と実質的な協議を行おうとしてきたが「詳細を欠いたあいまいな意思表示しか得られていない」と主張した。債権者に諮ることなく資産を売却しないよう求めた。