中国バイトダンス、21年増収率は70%に減速=関係筋

Reuters

発行済 2022年01月21日 02:38

[北京/香港 20日 ロイター] - 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)の2021年の総売上高が、前年比70%増の約580億ドルだったことが分かった。関係者2人が明らかにした。中国が大手テクノロジー企業に対する規制を強化していることを背景に成長が鈍化した。

関係者によると、これらの数字は今週開かれた社内会議で一部の従業員に開示された。

ロイター報道によると、20年の総売上高は前年の2倍超の343億ドルだった。

規制当局が企業の運営方法や利用者との交流方法を規定する新たなルールを導入し、広範囲にわたって取り締まりを強化する中、ゲーム大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)や電子商取引大手のアリババ・グループといった中国のテクノロジー企業は成長鈍化を報告している。

調査会社「Interactive Marketing Lab Zhongguancun」によると、バイトダンスは21年、中国のオンライン広告市場で2位の座を維持し、市場シェアは21%だった。首位はアリババ・グループで変わらず、3位はテンセント・ホールディングスだった。中国でのオンライン広告売上高全体の21年の成長率は9.3%となり、前年の13.8%から低下した。

テクノロジー系ニュースサイト「ザ・インフォメーション」は昨年11月、バイトダンスの21年の売上高が約60%増の4000億元(約630億7000万ドル)になる見込みと報じていた。

ロイターの報道によると、バイトダンスはプライベートエクイティ(PE)のセカンダリー市場で3000億ドル相当の評価を得ている。