日経平均は小反発、値ごろ感で買い戻し FOMC警戒続く

Reuters

発行済 2022年01月24日 15:36

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に反発した。朝方には前週末の米株安を嫌気した売りが先行したが、値ごろ感から買い戻しが広がったほか、米株先物の堅調な推移が相場を支援し、後場にはプラスに転換して一時100円超高となった。一方、週半ばに控える米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感は継続した。

日経平均は続落スタート後、一時300円超安に下げを広げた。ただ、売り一巡後は米株先物やドル/円の堅調な動きが投資家心理を支えたほか、前週の下落を受けた値ごろ感から押し目買いが入って、下げ幅を徐々に縮小した。後場にはプラスに転換した。

市場では「昨年からのレンジ下限の2万7000円付近は、下値めどと意識されて押し目買いが入りやすい」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との見方が聞かれた。一方、25―26日にFOMCを控えており「積極的には動きにくい局面でもある」(北澤氏)との声も根強かった。

TOPIXは0.14%高の1929.87ポイントで取引を終了。東証1部の売買代金は2兆6447億6000万円だった。東証33業種では、鉱業、海運業、銀行業などの21業種が値上がりし、証券業、精密機器、その他製品などの12業種が値下がりした。

個別では、川崎汽船など海運株のほか、地銀株の上昇も目立った。東京エレクトロンなど半導体関連もしっかりだった。一方、ソフトバンクグループが安かったほか、エイチ・アイ・エスやANAホールディングスが軟調。トヨタ自動車やソニーグループもさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1527銘柄(69%)に対し、値下がりが582銘柄(26%)、変わらずが75銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値