春闘賃上げ「一律難しい」と経団連会長、広範な生産性向上に意義

Reuters

発行済 2022年01月24日 16:08

更新済 2022年01月24日 17:54

[東京 24日 ロイター] - 経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は24日の会見で、2022年春季労使交渉(春闘)での一律賃上げは難しい、との考えを改めて示した。生産性向上に関しては賃上げだけでなく、働き方改革も含め「広範に考えることに意義がある」と述べた。

十倉会長は「好業績を上げた企業がステークホルダーである従業員に還元するのは企業の責務」と賃上げに一定の理解を示す一方で、新型コロナウイルス感染流行からの業績回復度合いには温度差があると指摘し、「(賃上げは)一律というわけにはいかない」と述べた。