Reuters
発行済 2022年01月25日 10:01
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 24日の米株式市場は一時、大きく売り込まれた。株価は終盤にかけて急速に切り返し、プラス圏で引けたが、オプション市場では、売りが間もなく終息するとの見方は少なく、投資家の慎重姿勢が根強い。
オプション市場では売り権利の「プット」の取引が、買う権利である「コール」に対して1.1対1の割合で上回った。トレード・アラート・データによると、2020年3月以降で最も投資家の弱気見通しを示す値となった。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は9.14ポイント上昇して37.99と、20年11月以来の高水準を記録した。
米連邦準備理事会(FRB)がタカ派姿勢を強めるとの見方やロシアのウクライナ侵攻を巡る警戒感で、S&P総合500種は一時、1月3日に付けた最高値を10%超下回り、調整局面入りを確認する水準まで下げた。
サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者、クリス・マーフィー氏は「売りがすぐに収まるとは予想していない」と述べ、「警戒感が根強い」と指摘。オプション市場では、株価の上げを見込んだ取引もある程度はあったが、市場関係者はおおむね安値拾いからは距離を置いているようだと説明した。
が書いた: Reuters
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