ディスコの今期、5割増の過去最高益見通し 制約は人不足

Reuters

発行済 2022年01月25日 16:23

更新済 2022年01月25日 18:18

[東京 25日 ロイター] - 半導体製造装置のディスコは25日、2022年3月期の連結営業利益が前年比56.9%増の833億円と過去最高を更新する見通しだと発表した。半導体のおう盛な需要が続く中、高水準の受注が続いている。部材価格の上昇は販売価格の引き上げでカバーしているが、生産人員の不足が制約要因になっている。

今年度初めて開示した通期予想は、売上高が同32.9%増の2431億円、経常利益が同57.0%増の842億円、純利益が同54.0%増の602億円といずれも過去最高となる。営業利益はIBESがまとめたアナリスト18人のコンセンサス予想808億円を上回った。年間予想配当額も717円と過去最高。

10─12月期の受注高は約800億円。未出荷残高は686億円とともに依然として高水準となっている。脱炭素の流れの中、省エネ関連製品のパワー半導体などの需要が引き続き強い。「従来、コスト低減要求が強かった顧客も、納期を優先する姿勢に変わった」(IR室)という。