NYの視点:FOMC3月の利上げ準備、利上げにかなりの余地とパウエルFRB議長

Fisco

発行済 2022年01月27日 08:37

米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定した。
声明では利上げが間もなく適切になると言及。
同時に、経済の軌道はパンデミック次第、経済見通しリスクは存続するとしたほか、新型コロナの急増が経済に影響するなど慎重な姿勢を維持する中立的な内容となった。


しかし、パウエル議長は会見でオミクロン変異株による最近の消費や製造業の停滞も速やかに回復するとの考えを示し、高インフレを定着させないために手段を利用するとした。


経済や労働市場は非常に強く、雇用を損ねず利上げのかなりの余地があるとタカ派姿勢を強調。
市場への伝達も機能していると市場の金利予想も適切との考えを示唆した。


利上げ軌道において、通常はPCEを上回る水準にFF金利を引き上げる。
このため、経済が許せばかなりの引き上げが必要となる。


米金利先物市場は3月の利上げを100%織り込んだほか、4回目の利上げはFOMC前の12月から11月に前倒し。
5回目の利上げも織り込み始めた。


バイデン大統領は先週の会見で、エネルギー価格の上昇に歯止めがかからず高インフレへの対処において、インフレ制御をFRBに任せるとしており、議長は物価抑制の重責を担う。


■パウエルFRB議長会見
〇金融政策
「3月の利上げの可能性も」
「各FOMCでの利上げの可能性も除外しない」
「利上げのペースなど、まだ、明確な軌道は決定していない」
「雇用を損なわずに利上げするかなりの余地」
「FRBは高インフレの定着を防ぐため手段を利用する」
「指標や見通しを基準にする」
「利上げのペースなど、具体的な決定はしていない」

〇経済
「非常に強い」

〇労働市場
「労働市場はかなり強い」
「労働市場は顕著な回復、需要は歴史的に強い」

〇インフレ
「インフレはFRBの目標2%を大幅に上回る」
「インフレは年内に鈍化を予想」
「インフレリスクは依然上向き」

〇バランスシート
「バランスシートの具体的な重要点はまだ、協議していない」
「バランスシートを巡る計画は適切な時期に供給」
「バランスシートの縮小はおそらく、前回よりも速やかなペースで行われる可能性」
「バランスシート縮小は利上げ後に開始へ」


アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存