午前の日経平均は大幅反発、過度な警戒和らぐ

Reuters

発行済 2022年01月28日 10:19

更新済 2022年01月28日 12:00

[東京 28日 ロイター] - 28日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比549円76銭高の2万6720円06銭と大幅に反発した。前日までの大幅安を受け、自律反発を見込んだ買いが優勢となった。米金融政策の先行きに対する市場の懸念はくすぶるが、米アップルなどの好調な決算が伝わり、過度な警戒感はひとまず和らいだ。

日経平均は前日までの3日間に約1400円下落しており、自律反発狙いの買いが先行して反発スタートとなった。戻り売りに押される場面もあったが、総じて高値圏での値動きが続いた。米アップルのほか、ビザの好決算も伝わり「東京市場でも安心感につながった」(国内証券)という。

米株先物が堅調に推移したことも、投資家心理を支援。トヨタ自動車 (T:7203)やソニーグループ (T:6758)といった主力株をはじめ、幅広く買われた。東証1部の騰落数は、値上がりが1934銘柄(88%)、値下がりが206銘柄(9%)、変わらずが39銘柄(1%)だった。

日米で決算シーズンが始まっており、日本企業の決算について市場では「悪くない滑り出し」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との声が聞かれる。このところの日本株安は、米ハイテク株のバリュエーション調整に連れた側面があるとして「やり過ぎ感もあって買い戻しは当然だろう。ただ、2万7000円辺りでもたつくようなら、波乱が続くことを印象づけかねない」(戸田氏)との見方が出ていた。