セグエ Research Memo(6):2021年12月期は半導体不足による納期遅延の影響を大きく受ける見込み

Fisco

発行済 2022年02月04日 15:16

更新済 2022年02月04日 15:30

■今後の見通し

● 2021年12月期の業績見通し
セグエグループ (T:3968)の2021年12月期については、特に半導体不足による納期遅延の影響が強いことから、2021年11月に連結業績予想の修正を発表した。
売上高で12,325百万円(前期比12.1%増)、営業利益で575百万円(同31.8%減)、経常利益で625百万円(同28.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で440百万円(同30.6%減)を見込んでいる。


システムインテグレーションビジネスは、第1四半期におけるGIGAスクール案件や、構築等の役務提供を中心とするサービス販売の継続的積み上げにより好調を維持できているが、主力の VADビジネスで世界的な半導体不足による機器の納期遅延の影響を特に第3四半期以降強く受けている。
自社開発ビジネスについても、開発・品質体制の強化に取り組んでいるほか、2021年9月に提供を開始した「RevoWorks Browser」の新バージョンについては、問い合わせが多数あるものの期初予想に比べ案件の受注までに時間を要している。


これらの結果、売上高はおおむね期初予想どおりの着地となる見通しだが、売上総利益については安定的な利益確保の基盤となるVADビジネスが半導体不足による納期遅延の影響を強く受けていることに加え、第3四半期以降の円安進行による海外仕入れコストの増加が影響し、期初予想を3億円以上下回る見込みとなった。
利益率が高いVADビジネスのウェイト低下に伴い、売上総利益率は低下している。
一方で、継続成長に向けた積極的な人財投資による販売管理費の増加はおおむね計画どおりであることから、売上総利益の未達により販売管理費の増加を吸収しきれず、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも期初発表の業績予想を下回る見込みだ。
引き続き、自社開発ビジネスにおける見込み案件の刈り取り、VADビジネスにおける納期遅延で積み上がった受注残への取り組みを推進する方針である。


これまで増収増益決算を続けてきた同社ではあるが、2021年12月期は想定を上回る経営環境悪化の影響を受けている。
ただ、そうした厳しい経営環境にあっても、将来の成長に備えて人財投資を継続する経営姿勢や、長期ビジョンの達成に向けて布石を打っている点は評価できよう。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)


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