三菱製鋼、都築電気、オリンパスなど

Fisco

発行済 2022年02月07日 16:17

更新済 2022年02月07日 16:30

(T:4061) デンカ 3635 -390急落。
本日午前発表した22年3月期第3四半期の累計営業益は前年同期比14.8%増の321.8億円だった。
ただ、10-12月期は同56.4%減の69.6億円と大幅減に転じ、市場予想を40億円程下回る。
また、通期計画は従来計画の440億円から400億円に下方修正。
エラストマー分野では米ハリケーンの影響で稼働が止まっていたDPEの立ち上げが想定より遅れ、ポリマー分野でも中国市況悪化などが響いた。


(T:5901) 洋缶HD 1519 +101大幅続伸。
先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は340億円で前年同期比74.3%増益となり、通期予想は従来の290億円から340億円、前期比27.5%増に上方修正した。
海外子会社における製缶・製蓋機械や飲料充填品の販売好調推移が上方修正の背景。
また、年間配当金も従来計画の46円から78円に引き上げ、先週末終値ベースでの配当利回りは5.5%の水準にまで高まる形となった。


(T:5632) 三菱製鋼 1255 +176急伸。
先週末に第3四半期決算を発表、累計営業損益は46.5億円の黒字で前年同期比89.3億円の損益改善となった。
通期予想は従来の43億円の黒字から52億円の黒字に上方修正。
建設機械需要の好調が続いているほか、特殊鋼鋼材事業における生産コスト改善や在庫評価益などによる損益改善が業績上振れの背景。
業績上方修正に伴って、年間配当金も従来計画の40円から50円に引き上げた。


(T:8157) 都築電気 1402 -269急落。
先週末に株式売出の実施を発表、当面の需給悪化につながるとの見方が優勢となっている。
売出人は三菱UFJ、みずほ、三井住友、三井住友信託など大株主の金融機関で、売出株は93万6000株。
上限13万8000株のオーバーアロットメントによる売出も実施する。
売出株数は最大で、自社株を除いた発行済み株式数の6%程の水準となる。

流動性が低いことでインパクトが強まると懸念されているようだ。


(T:4062) イビデン 6030 -340大幅反落。
先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は194億円で前年同期比59.3%増、市場予想を30億円程度上回る。
電子事業が堅調だったほか、セラミック事業も収益性が改善し、ポジティブな内容との見方が多いが、通期計画の625億円を据え置いたことが、同業の新光電工との比較でネガティブに捉えられたようだ。
市場予想を30億円程度下振れる水準になっている。


(T:6383) ダイフク 8530 +820急伸。
先週末に第3四半期決算を発表、累計営業益は330億円で前年同期比9.7%増となり、通期計画は従来の450億円から485億円に上方修正している。
半導体・液晶生産ライン向けシステムの受注が引き続き順調に推移しているほか、利益率の改善も図れているもよう。
年間配当金も従来計画の85円から90円に引き上げ。
足元でグロース株売りの流れに押され株価が調整していただけに、見直しの契機となっている。


(T:9684) スクエニHD 5930 +200大幅続伸。
先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は210億円で前年同期比2.2倍と急拡大、市場コンセンサスを60億円程度上回る着地となっている。
オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の想定以上の好調などが主因となっている。
通期予想は従来の400億円から500億円、前期比5.9%増に上方修正だが、第3四半期までで同水準を超過しており、さらなる上振れ期待なども高いもよう。


(T:6976) 太陽誘電 5290 -530急落。
先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は176億円で前年同期比57.5%増となり、ほぼ市場想定通りの水準で着地。
通期計画は640億円を据え置いており、決算数値に大きなインパクトは乏しいと。
発行済み株式数の1%に当たる120万株を上限とした自社株買いの実施も発表。
ただ、コンデンサの足元受注や第4四半期の売上伸び悩み見通しなどをマイナス視する動きが優勢に。


(T:7733) オリンパス 2263 -315急落。
先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は327億円で前年同期比5.2%減となり、400億円程度の市場予想を下回った。
販管費が想定以上に膨らんだほか、減損計上などが市場想定比下振れの背景、中国市場の成長モメンタムもやや鈍化とみられる。
通期予想はコンセンサス水準の1440億円を据え置いたが、足元で株価が回復していたこともあり、10-12月期減益決算をネガティブ視の動きが優勢に。

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