英アーム、米エヌビディアへの売却頓挫、IPO計画へ=関係筋

Reuters

発行済 2022年02月08日 10:10

更新済 2022年02月08日 12:01

[7日 ロイター] - ソフトバンクグループが英半導体設計子会社アームを米半導体大手のエヌビディアに売却する計画が頓挫したと、事情に詳しい関係者が7日、ロイターに明らかにした。アームは新規株式公開(IPO)に向けて計画を立てるという。

関係筋によると、サイモン・シガース最高経営責任者(CEO)は辞任の意向を示唆しており、ルネ・ハース社長が引き継ぐ見込み。

エヌビディアによるアーム買収計画を巡っては、米連邦取引委員会(FTC)が昨年12月に差し止めを求める訴訟を起こし、英国と欧州連合(EU)は競争への影響について調査を行うなど、各国で独占禁止法の壁が立ちはだかっていた。

エヌビディアはコメントを控えた。アームとソフトバンクGにもコメントを求めたが、回答はまだない。

買収額はエヌビディアの株価に基づいており、一時は800億ドルに膨れたが、足元でエヌビディア株は下落している。