再送-欧州株式市場サマリー（8日）

(この記事は９日に配信しました)
［８日　ロイター］ - （カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6567.36（‐30.01）
前営業日終値　　　6597.37（‐38.79）


　クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9009.32（‐29.65）
前営業日終値　　　9038.97（‐91.07）


ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4147.81（‐2.02）
前営業日終値　　　4149.83（‐57.31）


＜ロンドン株式市場＞　米軍によるイラク空爆開始によって地政学的・経済的な環境
悪化リスクがさらに高まったことで、ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が３０．０１ポ
イント（０．４５％）安の６５６７．３６と続落で取引を終えた。週間では１．６７％安
と、２週連続のマイナスとなった。
米軍は８日、イラク北部の治安や少数派住民に対する人道的状況の悪化を理由に、同
地域で勢力を増すイスラム過激派「イスラム国」への空爆を開始。パレスチナ自治区ガザ
ではイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの戦闘が再開したほか、ウクライナ情勢に
対する懸念も根強い。欧州の軟調な経済指標や、米国の金融政策が引き締め方向に動くと
の見通しも、株式相場の重しとなっている。
個別銘柄では、資産運用のシュローダーズ SDR.L が２．７％下落した。不安定な市
場を嫌って顧客が資金引き揚げに走れば、業績に打撃となると懸念が広がった。資産運用
会社のヘンダーソン HGGH.L は２．４％、ヘッジファンド運用大手のマン・グループ.L>も２．２％の下落となった。

＜欧州株式市場＞　続落して取引を終えた。米軍がイラク北部で空爆を開始したこと
で、市場心理が悪化した。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は８．５２ポイント（０．６５％）
安の１３０５．７５と、終値として３月２４日以来の安値で取引を終えた。　ＤＪユーロ
ＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は６．０５ポイント（０．２０％）安の３００６．８
３だった。
英石油・ガス探鉱会社アフレン AFRE.L は、イラクのクルジスタン地方での生産活動
を停止したとの発表し、株価が０．９％値下がりした。
フィンランドのタイヤメーカー、ノキアン・レンカート NRE1V.HE は６．５％の下落
。ロシアでの売上げ急落で第２・四半期の営業利益が市場予想を下回った。
航空株も売られた。ロシアのメドベージェフ首相は７日、米国や欧州連合（ＥＵ）に
よる制裁への報復として、欧米系の航空各社によるシベリア上空通過の禁止を検討すると
述べた。最も打撃を受けるとされるエールフランス AIRF.PA とルフトハンザ LHAG.DE の
独仏２社はそれぞれ２．９％と２．５％下落した。
昨年に公的資金で救済を受けたイタリア大手銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエ
ナ BMPS.MI は８．３％下落。利払い増で第２・四半期の損失が市場予想よりも大きくな
った。

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