■業績動向
1. 2022年5月期第2四半期の業績概要
ドーン (T:2303)の2022年5月期第2四半期の売上高は525百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益163百万円(同36.6%増)、経常利益166百万円(同36.1%増)、四半期純利益115百万円(同36.4%増)と大幅な増収増益を達成した。
売上高に関しては、主力2分野(受託開発、クラウドサービス利用料)がともに好調に推移した。
受託開発に関しては、クラウドサービスの初期構築等に係る受託開発売上が増加したのに加え、自治体が防災情報等を配信するスマートフォンアプリ(東京都等で過去に実績)の新規導入も受託し、増収に貢献した。
クラウドサービス利用料に関しては、既存契約の継続に加え新規契約が積み上がったことで順調に推移した。
システム別では、主力の「NET119緊急通報システム」の安定成長を維持し、次期主力の映像通報システム「Live119」が大阪市や茨城県(一部地域を除く)をはじめとして、導入が加速した。
「DMaCS(災害情報共有サービス)」や自治体の防災・防犯関連スマートフォンアプリのクラウドサービス利用料も伸びた。
増収に伴い売上総利益も同15.1%増となった。
売上総利益率が69.0%と前年同期比1.1ポイント低下したのは、売上総利益率が相対的に高いライセンス販売の売上比率が低くなったためである。
販管費は前年同期比で1.9%増となったものの、増収の効果もあり販管費率は37.9%と同5.5ポイント減少した。
売上総利益の増加が寄与し、営業利益は同36.6%増と大幅な成長となった。
無借金経営。
高い収益性(売上高営業利益率30%以上)が盤石な財務基盤の源
2. 財務状況と経営指標
2021年11月期末の総資産は前期末比58百万円増の2,160百万円となった。
うち流動資産は92百万円増であり、売掛金及び仕掛品の増加が主な要因である。
また、固定資産は34百万円減の148百万円と変化は少なかった。
負債合計は同30百万円減の189百万円とさらに減少した。
有利子負債はなく、無借金経営を継続している。
経営指標では、流動比率1,315.6%、自己資本比率が91.2%と非常に高く、安全性は極めて高い。
収益性の高さ(売上高営業利益率で36.6%)が盤石な財務基盤の源である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
1. 2022年5月期第2四半期の業績概要
ドーン (T:2303)の2022年5月期第2四半期の売上高は525百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益163百万円(同36.6%増)、経常利益166百万円(同36.1%増)、四半期純利益115百万円(同36.4%増)と大幅な増収増益を達成した。
売上高に関しては、主力2分野(受託開発、クラウドサービス利用料)がともに好調に推移した。
受託開発に関しては、クラウドサービスの初期構築等に係る受託開発売上が増加したのに加え、自治体が防災情報等を配信するスマートフォンアプリ(東京都等で過去に実績)の新規導入も受託し、増収に貢献した。
クラウドサービス利用料に関しては、既存契約の継続に加え新規契約が積み上がったことで順調に推移した。
システム別では、主力の「NET119緊急通報システム」の安定成長を維持し、次期主力の映像通報システム「Live119」が大阪市や茨城県(一部地域を除く)をはじめとして、導入が加速した。
「DMaCS(災害情報共有サービス)」や自治体の防災・防犯関連スマートフォンアプリのクラウドサービス利用料も伸びた。
増収に伴い売上総利益も同15.1%増となった。
売上総利益率が69.0%と前年同期比1.1ポイント低下したのは、売上総利益率が相対的に高いライセンス販売の売上比率が低くなったためである。
販管費は前年同期比で1.9%増となったものの、増収の効果もあり販管費率は37.9%と同5.5ポイント減少した。
売上総利益の増加が寄与し、営業利益は同36.6%増と大幅な成長となった。
無借金経営。
高い収益性(売上高営業利益率30%以上)が盤石な財務基盤の源
2. 財務状況と経営指標
2021年11月期末の総資産は前期末比58百万円増の2,160百万円となった。
うち流動資産は92百万円増であり、売掛金及び仕掛品の増加が主な要因である。
また、固定資産は34百万円減の148百万円と変化は少なかった。
負債合計は同30百万円減の189百万円とさらに減少した。
有利子負債はなく、無借金経営を継続している。
経営指標では、流動比率1,315.6%、自己資本比率が91.2%と非常に高く、安全性は極めて高い。
収益性の高さ(売上高営業利益率で36.6%)が盤石な財務基盤の源である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)