欧州株式市場サマリー（14日）

［１４日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6685.26（＋28.58）
前営業日終値　　　6656.68（＋24.26）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9225.10（＋26.22）
前営業日終値　　　9198.88（＋129.41）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4205.43（＋10.64）
前営業日終値　　　4194.79（＋32.63）


＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が２８．５８ポイント（
０．４３％）高の６６８５．２６と続伸して取引を終えた。ロシアのプーチン大統領がウ
クライナをめぐって他国との衝突を避ける意向を示したことで買い安心感が広がった。欧
州で超緩和的な金融政策が続くとの見方が相場を押し上げた。
イングランド銀行（英中央銀行、ＢＯＥ）が１３日にインフレ報告で賃金の伸び見通
しを引き下げたことで、ＢＯＥの利上げ時期に関する市場予想は後ずれした。１４日朝に
はユーロ圏の第２・四半期域内総生産（ＧＤＰ）が発表されたが、ドイツがマイナス成長
となったほか、フランスも２期連続のゼロ成長と停滞が続き、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が
金融資産購入などの緩和政策で経済を下支えするとの見方が広がった。
個別銘柄では、欧州最大の旅行会社であるＴＵＩトラベル TT.L が２．２％上昇した
。ドイツの大手旅行持ち株会社ＴＵＩ・ＡＧ TUIGn.DE の最高経営責任者（ＣＥＯ）がＴ
ＵＩトラベルとの合併計画は順調と述べたことが好感された。
不動産運営のブリティッシュ・ランド BLND.L は、バンク・オブ・アメリカ・メリル
リンチが同社の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことが支援材料となり、株
価が２．５％上昇した。

＜欧州株式市場＞　続伸して取引を終えた。ロシアのプーチン大統領が融和的な姿勢
を示したことで市場心理が好転した。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は３．６８ポイント（０．２８％）
高の１３２９．１４で取引を終えた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は１
．９９ポイント（０．０７％）高の３０５８．１６だった。
プーチン大統領は１４日、クリミア半島で行った演説で、ウクライナをめぐる他国と
の衝突を避ける意向を示し、ウクライナ軍と親ロシア派武装集団の戦闘停止に全力を尽く
すと表明した。
一方、朝方発表されたユーロ圏の域内総生産（ＧＤＰ）は振るわず、株価の上昇幅も
限定的だった。ドイツが２０１３年第１・四半期以来のマイナス成長となったほか、２期
連続のゼロ成長となったフランスは、２０１４年と２０１５年の成長率見通しを引き下げ
た。
サクソバンク（コペンハーゲン）の株式戦略責任者、ピーター・ガーンリ氏は欧州の
株式相場が最近急落したことについて「持ち高を増やすいい機会だ」と述べ、安値買いの
好機とみている。