東京株式市場・前場＝小幅に6日続伸、薄商いのなか方向感定まらず

［東京　１８日　ロイター］ -
日経平均 .N225

前場終値 15329.56 +11.22
寄り付き 15318.50
安値／高値 15303.39─15365.35

東証出来高(万株) 80553
東証売買代金(億円) 6902.20

前場の東京株式市場で日経平均は小幅ながら６日続伸。前週末にウクライナ情勢が緊
迫化したものの、米国株市場が比較的落ち着いていたことから、東京市場の反応も穏やか
だった。日経平均は前週に５日続伸した反動で上値は重いが、グローバルな緩和環境が継
続するとの期待や足元の需給好転が相場を支えた。
日米欧の景気の先行きに不透明感があるほか、地政学リスクも消えたわけではなく方
向感の定まらない動きが続いている。市場では「薄商いが続き上値を試す力強さは感じら
れない。海外勢が景気敏感株の一角を売る一方、個人などが出遅れ株を物色している。指
数は値固めの局面だろう」（内藤証券投資情報本部部長の浅井陽造氏）との声が出ていた
。

個別銘柄では、中外製薬 4519.T が大幅高。１６日未明、スイスの医薬品大手ロシュ
・ホールディング ROG.VX が中外製薬を完全子会社化する方向で協議を進めていると一部
で報じられたことが材料視された。バルチック海運指数 .BADI の上昇を好感し、日本郵
船 9101.T 、商船三井 9104.T 、川崎汽船 9107.T など海運株も堅調だった。

東証１部の騰落数は、値上がり１１６７銘柄に対し、値下がりが５２１銘柄、変わら
ずが１２８銘柄だった。

(河口浩一)
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