米、ノルドストリーム2事業会社に制裁 バイデン氏「追加措置辞さない」

Reuters

発行済 2022年02月24日 04:43

更新済 2022年02月24日 07:55

[ワシントン 23日 ロイター] - 米政府は23日、ロシア産の天然ガスをドイツに運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の事業会社ノルドストリーム2AGと同社のマティアス・ワーニヒ最高経営責任者(CEO)に対し制裁を発動した。ウクライナ東部の親ロシア地域の独立を承認し軍派遣を命じたロシアへの対抗措置を強化した。

バイデン大統領は声明で、米政権はノルドストリーム2への対応を巡りドイツと緊密に連携していると述べた。

「これらの措置はウクライナにおけるロシアの行動に対抗する制裁措置第1弾の一環」とし、ロシアが攻撃的な姿勢をさらに強めれば、「追加措置も辞さない」という考えを改めて示した。

ノルドストリーム2AGはロシアの国営天然ガス会社ガスプロムの子会社で、スイスに本拠を置く。パイプラインはまだ稼働しておらず、ドイツと欧州連合(EU)の承認待ちとなっていた。

ドイツのショルツ首相は22日、ノルドストリーム2の承認停止を発表。米政府は対ロシア制裁の第1弾として、主要2銀行や特権階級層などに対する制裁措置を発表した。