スズキ、インドでEVと電池の現地生産へ 1500億円投資

Reuters

発行済 2022年03月20日 13:16

[東京 20日 ロイター] - スズキは19日、インドで電気自動車(EV)と車載用電池を生産すると発表した。車両の解体やリサイクルを行う工場も新設する。総額で約1500億円を投じ、2025年から26年の稼働を目指す。生産能力などは未定で、詳細は今後決める。

日印首脳会談後に開いた経済フォーラムで明らかにした。イベントに出席した同社の鈴木俊宏社長は「これからのスズキの使命は、小型車でカーボンニュートラルを実現することだ」と述べた。

インドはスズキの世界販売の半分を占める最重要市場。同社がインドの新車市場で約半数のシェアを持つ。ただ、このところは中韓勢や現地メーカーが攻勢をかけており、スズキのシェアは奪われつつあり、昨年度は47.7%と5割を下回った。今後普及が期待されるEVの現地生産を進めて競争力を高め、シェアを死守したい考えだ。