ガスプロム、独撤退 ガス代払い巡り応酬 迫るエネルギー危機

Reuters

発行済 2022年04月02日 00:03

更新済 2022年04月02日 05:09

[ロンドン 1日 ロイター] - ロシア国営の天然ガス大手ガスプロムは1日、ドイツ事業から撤退すると発表した。ロシアがガス代金の決済をルーブル建てに切り替えるよう求めたことをきっかけにドイツとロシアの主張は対立しており、エネルギーを巡る両国関係は危機的状況に陥っている。

同社はガスプロム・ゲルマニアGMBHへの出資分を始め、全事業を打ち切ったという。詳細は明らかにしていない。

ドイツはエネルギー需要の40%をロシアからのガス供給に依存している。ガスプロムの撤退が及ぼす影響は現時点では明らかでない。

独紙ハンデルスブラットは31日、 独経済省がガスプロムと石油大手ロスネフチのドイツ子会社の国有化を検討していると報じた。

これに対しロシアのペスコフ大統領報道官は、そうした措置は深刻な国際法違反にあたると指摘した。