スリランカ大統領、非常事態宣言を解除 与党連合から大量離脱

Reuters

発行済 2022年04月05日 19:43

更新済 2022年04月06日 15:46

[コロンボ 5日 ロイター] - スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は5日、非常事態宣言の解除を発表した。これに先立ち議会では少なくとも41人の議員が与党連合から離脱、大統領率いる政権は少数与党に転落した。経済危機に見舞われる中、国内では抗議デモが激化、政権運営は一段と厳しさを増している。

大統領の弟のバシル・ラジャパクサ財務相に代わって新財務相に指名されたアリ・サブリ氏も、国際通貨基金(IMF)の融資プログラムを巡る重要な交渉を控え、わずか1日で辞任した。

多額の負債を抱える同国では食料、燃料、医薬品が不足。停電も長期化し、抗議デモが激化している。

ラジャパクサ大統領は4日、閣僚を辞任させ、挙国一致内閣の樹立を目指す方針を表明した。