執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 火曜日、株式市場はジェットコースターのように大きく変動、ベンチマークである米国10年債利回りが横ばいでの推移となったにもかかわらず、取引終了時点では下落で引けた。
長期金利の上昇が止まったことが好感され、ハイテク株は取引時間の早い段階では上昇していた。
この動きは、水曜日にJPモルガンやデルタ航空を皮切りに、S&P500構成企業が相次いで決算を発表するタイミングでのことだ。
銀行は金利上昇の恩恵を受けると考えられているが、市場の変動は資本市場や投資銀行業務に影響を与える可能性がある。多くの金融機関は今週決算発表を行う。一方、エネルギーとコモディティ価格の高騰は、取引を活発化させる可能性がある。
航空会社も旅行需要の回復から恩恵を得ているが、同様に混乱も生じている。American Airlines Group (NASDAQ:AAL)は、予想よりややポジティブな見通しに更新し、デルタ航空は夏の旅行傾向について見通しを示すと予想されている。
インフレ率は40年ぶりの高水準で推移しており、数週間後に開催されるFOMC会合では、この点を考慮して次の政策が決定されると思われる。利上げ幅が50bps、9兆ドルのバランス・シートの削減が開始されるというのが大方の見方となっている。
2月以降、市場の不確実性の多くは、ロシアによるウクライナ戦争がもたらす経済的影響に起因する。プーチン大統領は、ウクライナとの和平交渉が「デッドエンド」に陥ったと述べ、ロシアの戦いを継続すると明言し、原油価格は再び1バレル100ドル以上に上昇した。
明日のマーケットに影響を与える可能性のある3つの事柄を紹介する。
1. JPMorganの決算
JPMorgan Chase & Co (NYSE:JPM)は市場開始前に最新四半期決算を発表する。Investing.comが追跡したアナリストは、売上高306億3000万ドル、1株当たり利益は2.70ドルと予想している。
2. デルタ航空の決算
Delta Air Lines Inc (NYSE:DAL)は、水曜日の市場開始前に決算発表を行うが、海外旅行のトレンドは上昇傾向にあるようだが、株主は勢いの加速を求めている。Investing.comが調査したアナリストは、売上87億4000万ドル1株あたり利益1.33ドルを報告すると予想している。
3. 生産者物価指数
米国東部時間午前8時30分、3月の前月比生産者物価指数を発表する。アナリストはPPIが1.1%と、前回値0.8%を上回ると予想している。