ダイキアクシス Research Memo(8):2022年12月期は、海外事業や住宅機器関連事業の好調継続

Fisco

発行済 2022年04月14日 16:08

■今後の見通し

ダイキアクシス (TYO:4245)の2022年12月期の連結業績の見通しは、売上高が前期比5.8%増の40,000百万円、営業利益が同2.7%増の1,150百万円、経常利益が同0.1%減の1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.6%増の700百万円を予想している。
2021年12月期に増収率を下回った販管費は、新たに買収した子会社への投資のほか従業員への賞与により増収率を上回る増加率を見込んでいる。


環境機器関連事業の売上高は前期比1.6%減の19,800百万円、営業利益が同8.7%減の1,541百万円を予想している。
国内の大型案件関連の金額が減少し、国内売上高は同3.7%減を想定している。
海外売上高は、同14.2%増の1,700百万円を見込んでいる。
2021年12月期に寄与したイラクの大型案件が継続する。
コロナ禍により海外プロジェクトの進捗が遅れていたが、ようやく渡航制限が緩和された。
スリランカにおいては、2022年5月より組立工場が稼働する。
インドの自社新工場は、同年9月からの操業入りとなる。
本格稼働すれば、輸送費や関税などから割高なインドネシア製品の輸入を代替することになる。
本格的な寄与は2023年12月期以降になるが、インドにおける成長を加速させると弊社は考えている。


住宅機器関連事業の売上高は前期比10.2%増の17,500百万円、セグメント利益が同50.7%増の558百万円を見込む。
同セグメントは、売上高利益率が2~3%の卸売が主体であるが、これまで子会社の(株)冨士原冷機、サンエイエコホームと(株)アルミ工房萩尾は施工を行う。
利益率の高い施工の売上構成比が上がることが、大幅な増益予想の要因となる。
また、DCM店舗工事の完成・売上計上が見込まれている。


再生可能エネルギー関連事業の売上高は前期比84.0%増の2,100百万円、セグメント利益が同51.2%増の271百万円を予想している。
2021年10月に買収したサンエイエコホームが2022年12月期はフルに寄与するため、太陽光発電に係る売電事業の売上高が同73.8%伸びることを見込んでいる。
バイオディーゼル燃料事業は顧客開拓が進み、売上高は同42.2%増の210百万円を計画している。
小形風力発電事業は、売上高が前期の14百万円から90百万円へと大幅に増加する予定だ。
系統連系は、2022年12月期中に10サイト増やし、期末には24サイトを計画している。
2025年12月期を最終年度とする中期経営計画では、70サイトという目標を掲げている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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