アウトソシング Research Memo(4):不適切会計処理の発覚を受けて、ガバナンス・内部統制を強化

Fisco

発行済 2022年04月18日 15:14

■不適切な会計処理の発覚について

2021年11月に連結子会社における不適切な会計処理の疑いが発覚した。
アウトソーシングテクノロジーの子会社(株)アネブルによる仕掛品の過大計上等を発端とするものであり、これに伴って、過年度業績の修正、並びに計画していたアウトソーシングテクノロジーの上場申請を一旦取り下げる状況となった。
アウトソーシング (TYO:2427)では、第三者による調査委員会を立ち上げ、本件における原因究明はもちろん、調査範囲の拡大による徹底した調査を実施した。
過年度業績(2016年12月期から2021年12月期)への影響(累計額)は、売上高で約9.5億円のマイナス、営業利益で約2.7億円のマイナス、税引前利益で約13.3億円のマイナスとなっているが、同社グループの事業規模から判断すると軽微なものと捉えても良いであろう。
また、今後についても、アウトソーシングテクノロジーの上場申請取り下げによる戦略面での軌道修正は想定されるものの、業績への影響を懸念する必要はないと弊社では見ている。
同社では事態を厳粛に受け止め、土井会長兼社長自らが先頭に立って、再発防止策の徹底を図るとともに、社内風土改革やガバナンス・内部統制の抜本的な強化にも取り組んでいる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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