日経平均は続落、米株・アジア株安を嫌気

Reuters

発行済 2022年04月25日 15:23

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は前営業日比514円48銭安の2万6590円78銭と、続落した。前週末の米株安が嫌気されたほか、週明けのアジア株の大幅な下落も重しとなり、日経平均は一日を通して安値圏でのもみあいが続いた。国内では大型連休を控えているほか、日米の中央銀行の会合を見極めたいとのムードもあり、積極的な売買は見送られた。

日経平均は400円超安で始まった後も下げを拡大し、一時617円42銭安の2万6487円84銭で安値をつけた。日銀政策決定会合を4月27─28日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を5月3―4日に控え、警戒感がくすぶり見送りムードが強まった。

香港・上海株式市場では、ゼロコロナ政策と金融緩和の見送りで地合いが急速に悪化。東京株式市場の取引時間中は香港ハンセン指数・上海総合指数がともに3%超安で推移する展開となり、日本株の重しとなった。

市場では「米株に加え、アジア株も大幅安となっており、ダブルパンチの状態。企業決算の本格化で個別株の押し目買いはみられるものの、全体的には買いが乏しい」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との声が聞かれた。

TOPIXも続落し1.50%安の1876.52ポイント。東証プライム市場の売買代金は2兆4584億7200万円だった。東証33業種では32業種が下落し、値下がり率上位に鉱業、海運業、非鉄金属、空運業、機械などが並んだ。値上がりは水産・農林業の1業種にとどまった。

個別では、日経平均の値がさ株のファーストリテイリングやソフトバンクグループが大幅安となったほか、ダイキン工業、TDK、アドバンテストも軟調だった。一方、ネクソン、日本ハムは買われた。

プライム市場の騰落数は、値上がり250銘柄(13%)に対し、値下がりが1554銘柄(84%)、変わらずが34銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値