スズキ車で排ガス試験不正疑惑、独など欧州3カ国が捜査

Reuters

発行済 2022年04月27日 19:03

更新済 2022年04月27日 22:54

[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツ、イタリア、ハンガリーの検察当局は27日、スズキのディーゼル車が検査時のみ有害物質の排出量を抑える装置を搭載していた疑いで家宅捜索を行った。

独検察の27日の声明によると、捜査はスズキグループ、ステランティスグループ、マレリグループの責任者に関連しており、欧州司法機構による協調行動の一環として、ドイツ、イタリア、ハンガリーで捜索が行われている。

欧州司法機構によると、検査時に排ガスの有害物質の量がEU基準を満たしているようにする装置がイタリアで製造されたディーゼルエンジンに設置され、そのエンジンはハンガリーの組立工場で使われた。

ドイツに欧州本部を置くスズキの広報担当者は、同社および現地の経営陣が「捜査当局に協力している」と指摘。ただ、捜査が進行中であるため、これ以上コメントできないとした。