台湾鴻海、1─3月は5%増益 中国コロナ対策や半導体不足が重し

Reuters

発行済 2022年05月12日 15:33

更新済 2022年05月12日 18:27

[台北 12日 ロイター] - 米アップルを主要顧客とする台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業が12日発表した第1・四半期決算は、5%増益で市場予想とほぼ一致した。半導体不足やサプライチェーン(供給網)の問題に加え、中国での厳格な新型コロナウイルス感染対策が重しとなった。

純利益は294億5000万台湾ドル(9億8548万ドル)。 前年同期は282億台湾ドル。リフィニティブが集計したアナリストの平均予想は297億6000万台湾ドルだった。

売上高は4%増加した。ただ、第2・四半期は、稼ぎ頭のスマートフォンなどの消費者向け電子製品の需要低迷で横ばいを予想した。

通期でも横ばいを予想。具体的な金額は示さなかったが、部品やコンピューティング製品、クラウド・ネットワーク製品は力強い伸びが期待できるとした。

他の製造業業者と同様、鴻海も深刻な半導体不足や、インフレ高進やウクライナ戦争を背景とする主要市場の悪化の影響を受けている。