三菱UFJFG、今期純利益予想11.5%減 前期はロシアで1400億円影響

Reuters

発行済 2022年05月16日 17:47

更新済 2022年05月16日 18:36

[東京 16日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループは16日、2023年3月期の連結業績について、純利益が前期比11.5%減の1兆円になる見通しと発表した。与信関係費用は、同314億円減の3000億円を見込む。前期の第4・四半期には、ロシア関連の影響で約1400億円の引当金を計上した。

記者会見した亀澤宏規社長は今期の見通しについて「新型コロナウイルス禍への警戒が残り、国際情勢や地政学リスクの高まり、金利や為替などの大きな変動もあり、不透明で厳しい環境が続く」と説明した。与信関係費用に関しては「国内では若干減ってくる」と予想。ただ、「ロシア情勢や円安などがどう影響してくるのか、各社によっていろいろあるので、そこはよく見ていきたい」と述べた。

IBESがまとめたアナリスト13人による連結純利益の平均値は1兆0630億円で、会社予想を上回った。