［東京 ２６日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 17394.71 -12.91 寄り付き 17347.97 安値／高値 17335.99─17399.52
東証出来高(万株) 107794 東証売買代金(億円) 10326.98
前場の東京株式市場で日経平均は４日ぶりに小反落。前日の米国株は横ばいだったが、外 為市場で円安進行が一服したほか、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）が日本の経済成長率見 通しを下方修正したことが重しとなり、利益確定売りに押された。上値を買う材料に欠け 、方向感が乏しいという。もっとも日銀によるＥＴＦ（上場投資信託）買い入れ期待など が下支えし、底堅さを維持した。ＴＯＰＩＸの前場終値は前日比０．０１％安だった。
いちよし証券・投資情報部課長の及川敬司氏は「官制相場の色合いを強めており、地 合いは良好だが、総選挙など大きなイベントを控え明確な材料がない。企業業績は良好だ が、バリュエーションも高くなっており、上値は買いにくい」と述べた。日経平均は節目 の１万７５００円が抵抗線として意識されているうえ、東証１部の騰落レシオ（２５日平 均）が２５日時点で１４５．９１％と引き続き過熱圏にあり、警戒感が強いという。
一方、東証２部総合 .TSI2 が連日の年初来高値となったほか、日経ジャスダック平 均、東証マザーズ指数などが堅調に推移し、中小型株への資金シフトがみられるという。 約２週間ぶりのＩＰＯ（新規株式公開）銘柄となる日本ＰＣサービス 6025.NG の初値が 公開価格を約７割上回る好スタートとなり、年末のＩＰＯラッシュに向けて期待が高まっ たことも「新興市場への資金の呼び水になっている」（国内証券）との声が出ていた。
個別銘柄では、大紀アルミニウム工業所 5702.T やＵＡＣＪ 5741.T 、日本軽金属ホ ールディングス 5703.T などアルミ関連株が高い。２６日付日本経済新聞で、トヨタ自動 車 7203.T が２０１７年から車体へのアルミニウムの採用を増やすと報じられ、材料視さ れた。第１・四半期決算の黒字化を発表した内田洋行 8057.T も買われた。
半面、イトーキ 7972.T が軟調。２５日、２０１４年１２月期の連結業績予想を下方 修正したと発表したことで嫌気された。名古屋鉄道 9048.T は２５日にユーロ円建て転換 社債型新株予約権付社債（ＣＢ）を発行すると発表したことで、潜在的な希薄化を懸念し た売りに押された。
東証１部の騰落数は、値上がり１０１７銘柄に対し、値下がりが６５５銘柄、変わら ずが１６０銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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