日本が原発にどう取り組むか「本気で議論するべき」=電事連会長

Reuters

発行済 2022年05月20日 15:41

更新済 2022年05月20日 16:27

[東京 20日 ロイター] - 電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は20日の定例会見で、エネルギー価格が上がる中、日本が原子力発電にどう取り組むか「本気で議論するべきだ」と述べた。

池辺会長は、原子力発電は燃料価格がコストに占める割合が低いため、世界的なエネルギー価格上昇の影響を受けにくいと指摘。足元のようにエネルギー価格が上昇する中では、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを増やすほか「原子力発電は非常に大きな役割を果たす」との考えを示した。

エネルギーの安全保障、経済性の確保、2050年のカーボンニュートラルの実現の観点からも「今ある原子力発電を安全最優先で最大限活用するべき」と述べた。

ただ、現在の規制を緩めると国民からの信頼を得られないとし、再稼働に向けては「審査のスピードアップはこれまでも言ってきたし、これからも言い続ける」とした。