米国株式市場=ダウ反発も8週連続下落、S&P弱気相場入り辛うじて回避

Reuters

発行済 2022年05月21日 06:22

[20日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な値動きとなった後、まちまちで終了。ダウ工業株が反発する一方、ナスダック総合は続落。S&P総合500はほぼ変わらずで引け、弱気相場入りを辛うじて回避した。

週足では、ダウが8週連続で下落し、1932年の世界大恐慌以来の最長を記録。S&Pとナスダックも7週連続での下落となり、ドットコム・バブルがはじけた2001年以来最長となった。

20日の取引で、S&Pはほぼ終日、マイナス圏で推移。一時、1月3日に付けた終値での最高値から20%超落ち込む場面もあったものの、引けにかけ、1月3日の終値から約18%安の水準まで戻した。

通常、過去1年の高値からの下落率が20%を超えると、弱気相場入りとされる。

ナスダックはこの日、21年11月に記録した終値での最高値から約27%下落した。

週足では、S&Pが3%、ダウが2.9%、ナスダックが3.8%それぞれ値下がりした。

個別銘柄では、電気自動車(EV)テスラが6.4%下落し、S&Pを圧迫。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、16年にプライベートジェットで客室乗務員の女性にセクハラ行為をしたという報道について、「完全に事実無根」と否定した。

その他の大型株も売られ、アルファベットは1.3%安、エヌビディアも2.5%安。

農業機械メーカーのディアは14%安。第2・四半期(5月1日まで)決算は、純売上高が市場予想を下回った。

一方、製薬ファイザーは3.6%上昇し、S&Pを下支えした。