日経平均は続伸、米株先物高が手掛かり テクニカルも改善

Reuters

発行済 2022年05月23日 15:37

[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。前営業日比262円49銭高の2万7001円52銭で大引けた。終値で2万7000円台を回復したのは5月6日以来。時間外取引で米株先物が堅調に推移したことを手掛かりに、強含みで推移した。上向きに転じた25日移動平均線を上回った推移するなどテクニカル面の改善も目立っている。

前週末20日の米国株式市場は不安定な値動きとなった後、まちまちで終了。ダウ工業株が反発する一方、ナスダック総合は続落した。S&P総合500はほぼ変わらずで引けた。

日本株は前週後半の好地合いを引き継ぐ形で、しっかりで始まった後、一時は2万7000円が戻りの節目として意識されて伸び悩んだものの、終始底堅さをキープし、大引けにかけて買い直される格好となった。

市場では「日米首脳会談の結果がどうなるか注目したい」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声があったが、日米両政府が声明で「供給網(サプライチェーン)の途絶とインフレへの懸念を最小化するため、重要物質の調達網強化で協力する」と打ち出したことが好材料になるとの見方が出ていた。

TOPIXは0.92%高。東証プライム市場の売買代金は2兆6724億3200万円だった。東証33業種では、自社株買いの発表が相次いだ保険業の上昇が目立つ。個別では、日本郵船などの海運株がしっかりほか、ソフトバンクグループも堅調。このほか、東京海上ホールディングスが大幅高となったものの、ソニーグループはさえない。

プライム市場の騰落数は、値上がり1430銘柄(77%)に対し、値下がりが352銘柄(19%)、変わらずが55銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27001.52 +262.49 26991.42 26832.65

─27047.47