執筆:Liz Moyer
Investing.com -- 月曜日の株式市場は、投資家が中国経済の活動再開を好感して週明けの取引で上昇した。
今週末に5月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。当指標は経済のバロメーターであり、来週開催されるFRBのFOMC会合で次の金利政策を決定される前に発表される。
FRBは、このFOMC会合で政策金利を0.5%引き上げ、7月にも同様の引き上げを行うという予想が続いている。しかし、9月の引き上げ見通しはそれほど明確ではない。FRBは経済指標の方向性によっては、一般的な引き上げ幅である0.25% に戻す、或いは引き上げを一旦中止する可能性もある。
アナリストはCPIが4月に0.3%プラスとなった後、5月は0.7%になると予想している。前年同月比では8.3%と予想され、これは前回と同じ水準である。誰もがみたいのは、インフレが頭打ちになった証拠である。
しかしその前に、火曜日の朝に発表されるFRBの消費者信用残高に関するレポートなど、いくつかの指標が発表される予定である。
今週もApple Inc (NASDAQ:AAPL)とTwitter Inc (NYSE:TWTR)に注目が集まっているようである。前者はWorldwide Developers Conferenceを開催し、次世代半導体「M2」を搭載した新しいMacBookや、iPhoneなどの新機能を発表した。一方、後者はTesla (NASDAQ:TSLA)CEOのElon Musk氏が数十億ドル規模となるツイッターの買収に際して物議を起こし、注目されている。
火曜日の取引に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. 消費者信用残高
午前10時(東部時間)、FRBは4月の 消費者信用残高の指標を発表する予定である。アナリストは、信用残高が350億ドル上昇し、過去最高の4兆6000億ドルになると予想している。しかし、その4月の上昇幅は3月と2月のよりも低くなるだろう。
2. J.M. Smuckerの決算発表
決算発表シーズンはほぼ終了したが、今週はまだいくつかの発表が残っている。JM Smucker Company (NYSE:SJM)は、売上高19億8000万ドル、1株あたり利益(EPS)1.88ドルを発表すると予想されている。アナリストは、コストと雇用について、同社がどう発言するかを注目している。
3. イエレン財務長官の証言
イエレン財務長官は、東部時間火曜日午前10時に2023年会計年度予算について議論するために上院財政委員会で証言する予定である。。尚、下院でも水曜日に同様の公聴会が予定されている。