ティア Research Memo(8):コロナ禍が落ち着けば23年9月期以降も中計上回るペースで成長する可能性(1)

Fisco

発行済 2022年06月07日 15:18

更新済 2022年06月07日 15:30

■ティア (TYO:2485)の今後の見通し

3. 中期経営計画
2022年9月期からスタートした3ヶ年の中期経営計画では、スローガンとして「ティアを超える新生ティア!!」を掲げ、2024年9月期の業績目標を売上高14,720百万円、営業利益1,030百万円、経常利益1,020百万円、親会社株主に帰属する当期純利益610百万円とした。
前提となる葬儀件数は年率4%台の伸びを見込んでいる。
既存店については横ばいとし、新店効果による増加分で拡大していく計画だが、実際には既存店も伸びており上振れする可能性は十分ある。
一方、葬儀単価については2023年9月期にコロナ禍の影響が緩和され、888千円とコロナ禍前に近い水準(2020年9月期で900千円)まで回復することを見込んでいる。
ただ、価格競争が今後も継続するようであれば、回復も限定的なものにとどまる可能性はある。
とは言え、2022年9月期第2四半期累計業績は、葬儀単価の低下を件数の増加で吸収し、計画を上回る滑り出しとなった。
葬儀件数で見れば2023年9月期の計画を1年前倒しで達成する勢いであり、利益についても同様の状況となっている。
今後、コロナ禍が落ち着くようであれば、2023年9月期以降も当初計画を上回るペースで成長していく可能性があると弊社では見ている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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