英競争当局、アップルとグーグルのモバイルブラウザ支配を調査へ

Reuters

発行済 2022年06月10日 19:18

更新済 2022年06月10日 20:54

[10日 ロイター] - 英競争当局の競争・市場庁(CMA)は、米国のアップルとグーグルによるモバイルブラウザの市場支配を調査すると表明した。アップルについてはアプリストアを通じたクラウドゲームへの制限も調査するという。

また、アルファベット傘下のグーグルに対しては、アプリストアの支払い慣行を巡って強制措置を取るとも表明した。

CMAはモバイル機器の基本ソフト(OS)、アプリストア、ブラウザー(閲覧ソフト)を両社が完全に押さえ、モバイルのエコシステムを「実質的に支配」していると指摘した。

CMAのチーフエグゼクティブ、アンドレア・コシェリ氏は、両社は強力な支配力で競合他社を締め出し、英ハイテク業界を阻害、選択肢を制限していると批判した。

英国では昨年、モバイル機器によるウェブサイトの閲覧は97%がアップルかグーグルのブラウザが使われていたという。

アップルの広報担当者は「(CMAの報告書は)当社の技術革新やプライバシー、ユーザーパフォーマンスへの投資を過小評価している」と反論。これにより小規模開発会社は信頼できるプラットフォーム上で競争できると主張した。