米国株式市場=反落、グロース株の下げが重し

Reuters

発行済 2022年06月28日 05:50

更新済 2022年06月28日 07:10

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。投資家心理を動かすような材料に乏しい中、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、アルファベット など金利に敏感な大型株の下げが指数の重しになった。

CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「方向感に欠けているのは第2・四半期の決算シーズンを控えていることが背景にある」と指摘した。

主要3指数は一時上昇していたが下落に転じた。いずれも2015年以来7年ぶりに2四半期連続で下落する見通しとなっている。また6月もマイナスを記録する見込みで、テクノロジー株が中心のナスダック総合は15年以来最長の3カ月連続の下げとなりそうだ。

この日は原油価格の上昇に支援され、エネルギー株の上げが目立った。景気動向に敏感な小型株、半導体株、輸送株もアウトパフォームした。

S&P主要11セクターのうち8セクターが下落。一般消費財の下げが最大だった。

この日発表された耐久財の新規受注と中古住宅販売データは市場予想を上回り、インフレ抑制に向けた中央銀行の金融引き締めに耐えられるほど経済が堅調だとするパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の見方を支持する内容となった。

インターネット証券ロビンフッド・マーケッツは時間外取引で4%下落した。暗号資産(仮想通貨)取引所FTXを率いるサム・バンクマンフリード氏がロビンフッド買収に関する協議を行っていないと述べたことが背景。

同社株はFTXが買収の可能性を模索しているとのブルームバーグの報道を受けて、通常取引で一時14%上昇していた。

暗号資産交換所コインベースは10%超下落。ゴールドマン・サックスが投資判断を「バイ」から「セル」に引き下げた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.17対1の比率で上回った。ナスダックでは1.02対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は109億1000万株。直近20営業日の平均は129億5000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 31438.26 -62.42 -0.20 31533.60 31598.5 31351.37

9

前営業日終値 31500.68

ナスダック総合 11524.55 -83.07 -0.72 11661.02 11677.4 11487.07

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9

前営業日終値 11607.62

S&P総合500種 3900.11 -11.63 -0.30 3920.76 3927.72 3889.66

前営業日終値 3911.74

ダウ輸送株20種 13513.67 -34.63 -0.26

ダウ公共株15種 961.43 +7.80 +0.82

フィラデルフィア半導体 2713.48 -5.00 -0.18

VIX指数 26.95 -0.28 -1.03

S&P一般消費財 1140.53 -12.51 -1.08

S&P素材 477.47 -3.88 -0.81

S&P工業 749.55 -1.87 -0.25

S&P主要消費財 756.91 -1.70 -0.22

S&P金融 536.37 -2.35 -0.44

S&P不動産 261.28 -0.69 -0.26

S&Pエネルギー 562.24 +15.22 +2.78

S&Pヘルスケア 1512.60 +5.88 +0.39

S&P通信サービス 194.14 -2.06 -1.05

S&P情報技術 2317.98 -14.81 -0.63

S&P公益事業 353.69 +2.83 +0.81