高千穂交易 Research Memo(7):2025年3月期に経常利益20億円、ROE8%以上を目指す

Fisco

発行済 2022年06月28日 15:37

■新中期経営計画の概要

高千穂交易 (TYO:2676)では、進行中の2023年3月期を初年度、2025年3月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表した。
中期スローガンとして「創造へのチャレンジ~Toward 100th anniversary ニューノーマル時代における新たな価値創造へ~」を掲げ、新たな「資本戦略」「事業戦略」「ガバナンス」を推進することで、株主価値の向上を実現する。


(1) 資本戦略
資本収益性とバランスシート改善のため、自己資本を積み増さないことを基本方針とし、ROE3期平均8%を達成するまでは配当性向100%を継続する。
また資本コスト抑制のために有利子負債の活用も検討する。


(2) 事業戦略
新たな事業変革に向けた成長戦略として、「ロイヤルカスタマー戦略の推進・深化」「サービスビジネスの成長」「将来のコア事業の創出」を推進していく。
さらに経営基盤の強化、3年間で総額30億円の戦略投資枠の設定(主に経営基盤強化に4億円、M&Aを含めて新商品や新サービスの開発に26億円を予定)を行っている。


(3) ガバナンス
投資委員会を設置し、実行時の監督・審査・モニタリング機能を強化する。
指名・報酬委員会を設置し、公正性・客観性・透明性を確保した報酬体系を推進する。
役員報酬に資本効率性のKPIを定め、株主目線での経営を推進する。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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