インタビュー:物価上昇、企業・家計収益への影響懸念=全銀協会長

Reuters

発行済 2022年07月01日 07:14

[東京 1日 ロイター] - 全国銀行協会の半沢淳一会長(三菱UFJ銀行頭取)は、円安やロシアのウクライナ侵攻による資源・原材料高で物価が上昇していることについて、企業収益や家計所得へ負の影響が広がっていくことに懸念を示した。

半沢会長は、ロイターとのインタビューで、1ドル=135円程度で推移する為替相場について、海外生産へのシフトで従来ほどのプラス効果はないものの、輸出企業にとっては「総じてプラス」との見方を示した。一方で、円安は輸入物価の上昇につながっており「急激な為替変動で経済的な影響は相応に出てくる。しっかりと注視していく必要がある」と指摘した。

金融政策については、日銀の専管事項であり個人的見解と断ったうえで「日銀が考える政策効果と副作用のバランスをしっかり考えた政策運営が必要。適切な判断をしていただくことを期待している」と述べた。