ジョンソン英首相、続投表明 40人以上が役職辞任し退陣圧力強まる

Reuters

発行済 2022年07月06日 23:50

更新済 2022年07月07日 09:19

[ロンドン 6日 ロイター] - ジョンソン英首相は6日、主要閣僚による相次ぐ辞任で孤立が深まり、与党・保守党内から退陣圧力が強まる中でも続投する意向を改めて表明した。しかし、政局は緊迫しており、多くの議員は辞任が時間の問題との認識を示している。

スナク財務相とジャビド保健相は5日、突然辞任。ここ数カ月の政権に関わる一連の不祥事を受け、信認が失われているとし、もはや職にとどまることはできないと表明した。

6日時点で40人以上が政権の役職から辞任し、関係筋によると、一部の閣僚は首相官邸を訪れてジョンソン氏に辞任を促したという。

だが、ジョンソン氏はこの日、議会の委員会で「私は辞めない。正直に言って、英国が今最も避けるべきことは選挙だ」と強調した。保守党が圧勝した2019年の総選挙で国民の負託を受けたとし、物価高の危機や、ウクライナでの戦争が起きている中で辞任するのは無責任だと語った。

首相に近い保守党のジェームス・ダドリッジ議員はスカイニュースに、ジョンソン氏は「戦う構えだ」と述べ、ザハウィ新財務相とともに来週、減税を含む新たな経済政策を打ち出すと明らかにした。

ジョンソン氏は一方、自身に辞任を勧告したとメディアに報じられたゴーブ住宅・地域社会相を更迭。ハート・ウェールズ相も辞表を提出した。

イングランド・ウェールズ法務長官のスエラ・ブレーバーマン氏はジョンソン氏に辞任を要求し、保守党の党首選が行われる場合は立候補すると表明した。