豪BHP、鉄鉱石生産が予想下回る 人手不足・インフレ持続見込む

Reuters

発行済 2022年07月19日 10:09

更新済 2022年07月19日 10:54

[19日 ロイター] - 豪資源大手BHPグループが19日発表した第4・四半期(4─6月)の鉄鉱石生産量は予想を下回った。労働市場の逼迫、サプライチェーン(供給網)やインフレ圧力の問題が2023年度を通じて続くとの見通しも示した。

鉄鉱石価格は、景気後退(リセッション)リスクの高まりや中国のゼロコロナ政策による需要減退で21年の高値から下落している。

マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は「ウクライナで続く紛争や欧州のエネルギー危機、各国の引き締め政策により、向こう1年で世界経済は全体として減速する見通しだ」と述べた。

第4・四半期の西オーストラリア州の鉄鉱石生産量は7170万トン。コンセンサス予想は7600万トン、前年同期は7280万トンだった。

23年度の生産量予想(2億7800万─2億9000万トン)の中央値は、今年度の生産量(2億8280万トン)を小幅に上回った。

今年度の生産量は自社予想の2億7800万─2億8800万トンと合致した。