澁澤倉庫 Research Memo(7):長期ビジョンで2031年3月期の営業利益60億円を目標に掲げる

Fisco

発行済 2022年07月20日 16:07

■中期経営計画

1. 「Shibusawa2030ビジョン」
(1) 渋沢栄一の精神とミッション
前述したように、創業者・渋沢栄一の精神は、サステナビリティが重視される時代において重要な考え方であり、それを先見した明は改めて畏怖するところである。
渋沢栄一の精神を受け継ぐ澁澤倉庫 (TYO:9304)は、道徳と経済を両立することで社会の持続的成長に貢献し、あらゆるステークホルダーの未来を豊かにし、企業として成長していくため、コーポレートスローガンを改めて「永続する使命。
」と掲げた。
創業者・渋沢栄一の「正しい道理で追求した利益だけが永続し、社会を豊かにできる」という精神を、共有すべき価値観(Value)と位置付け、物流を越えた新たな価値創造によって持続可能で豊かな社会の実現を支えることを、果たすべき社会的使命(Mission)とした。
また、目標とする姿(Vision)として、効率追求から価値創造へと転換することで、顧客の事業活動に新たな価値を生み出すValue Partnerとなることを目指す。


(2) 「Shibusawa2030ビジョン」の概要
「Shibusawa2030ビジョン」では2031年3月期に営業収益1,000億円、営業利益60億円を目指すとしている。
またVisionの達成手段として、競争力の強化とサービス領域の拡大、持続的な企業価値向上のためのESG経営の確立を進める方針である。
競争力の強化では、飲料や日用品など消費財物流の専門性や東名阪や千葉地区などドミナントエリア、多品種少量貨物の先進的オペレーションといった強みを深化・追及することで、“カテゴリーNo.1”の物流サービスを提供する。
サービス領域の拡大では、流通加工を含む既存サービスを高度化することに加え、ECへの対応や包材設計、受発注代行、在庫配置計画、データ加工分析、決済代行といった物流の枠を超えたアウトソーシングサービスも提供する。
また、不動産事業でもスマートで強靭なポートフォリオを構築する。
一方でステークホルダーとの共存共栄、多様な人材が働き甲斐を感じる労働環境・企業風土、実効性のあるコーポレートガバナンスを構築することによってESG経営の確立を目指す。
こうしたビジョンの実践によって、サプライチェーン全体のイノベーションに取り組み、顧客の事業活動全般にわたって新たな価値を創造するパートナーへとポジションの進化を進める。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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