外国人の中国債券保有、5カ月連続で減少 機関投資家の売り拡大

Reuters

発行済 2022年07月22日 15:39

更新済 2022年07月22日 19:18

[上海 22日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が22日発表したデータによると、外国人投資家の中国債券保有高が5カ月連続で減少した。

中国銀行間債券市場で取引されている人民元建て債券の外国人保有額は6月末時点で3兆5700億元(5275億ドル)。5月末時点は3兆6600億元だった。

中国中央国債登記結算(CCDC)のデータによると、海外機関投資家は6月に中国国債を559億元売り越した。売り越しは5カ月連続で5月の142億元から拡大した。

金融政策の違いからイールドプレミアムが消滅する中、海外からの資金流出が2月以降続いている。地政学的な緊張の高まりや国内の新型コロナウイルス感染拡大も投資意欲の減退につながっている。

期間10年の中国国債利回りは現在、米国債利回りを約12ベーシスポイント(bp)下回る水準。昨年末には130bp近く上回っていた。