中国アリババ、香港でプライマリー上場申請へ NYと重複

Reuters

発行済 2022年07月26日 10:19

更新済 2022年07月26日 15:37

[上海 26日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング は26日、香港でプライマリー上場を申請すると発表した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)とのデュアル(重複)プライマリー上場となる。

アリババは2019年に香港にセカンダリー上場している。デュアルプライマリー上場への切り替えは今年末までに完了する見通しとした。

発表を受け、午後の香港市場で同社株は6%近く上昇した。

香港取引所(HKEX)は今年1月、種類株を発行する「革新的」な中国企業にデュアルプライマリー上場を認める規則変更を行っていた。アリババは規則変更を利用する初の大手企業となった。

アリババの張勇(ダニエル・チャン)最高経営責任者(CEO)は「より広く多様な投資家層」を持つため重複上場を目指すと説明。

「香港はアリババのグローバル化戦略の出発点でもあり、われわれは中国の経済と未来に全面的な確信を持っている」と述べた。

デュアルプライマリー上場への切り替えにより、アリババは中国本土と香港間の株式相互取引(ストックコネクト)にも申請が可能になり、本土の投資家は同社株を購入しやすくなる。

アリババは14年9月にNYSEに上場し、新規株式公開(IPO)の調達額は当時として史上最大を記録した。