Reuters
発行済 2022年07月27日 20:03
[ミラノ 27日 ロイター] - イタリアの銀行大手ウニクレディトは27日、通期の業績予想を上方修正した。
第2・四半期決算は利益が予想を上回った。ロシアへのエクスポージャーを27億ユーロ削減した。
ロシア情勢が明確になるまで保留にしていた10億ユーロの自社株買いについて監査役会に承認を求めたことも明らかにした。
アンドレア・オーセル最高経営責任者(CEO)は、一部のライバル行よりもウクライナ戦争の経済的な影響にうまく対処できていると表明。これにより合併・買収(M&A)の機会が開ける可能性があると述べた。
2021─24年の資本還元目標(160億ユーロ以上)については、景気後退に陥っても「大部分」を実現できるとの自信を示した。
同CEOは「バランスシートの質に強い自信を持っている。資本、引当金、営業成績に非常に満足している」と述べた。
通期の利益予想(ロシアを除く)は「33億ユーロ以上」から「40億ユーロ前後」に引き上げた。金利上昇が貸出収入を下支えする見通し。
第2・四半期の収入は前年比9%増。金利収入が予想以上に増えた。市場環境が厳しく、手数料収入は減少した。
第2・四半期の純利益は20億ユーロ。市場予想と前年同期の2倍に達した。貸倒引当金の戻し入れが寄与した。
普通株等Tier1比率(CET1)は15.73%。3月末時点は14%だった。
27日のウニクレディト株は7%値上がりしている。
が書いた: Reuters
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