日経平均は3日ぶり小反落。
28日の米株式市場でダウ平均は332ドル高と大幅続伸。
4-6月期国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長となったことで景気後退を警戒した売りが先行したが、大幅利上げを回避できるとの期待から上昇に転じた。
ナスダック総合指数は+1.08%と続伸。
米国株の続伸を受けて日経平均は99.74円高からスタート。
ただ、前日同様、寄り付き直後に28001.80円まで上昇した後は戻り待ちの売りから失速し、28000円割れの展開。
それでも、決算を発表したアップルとアマゾン・ドット・コムが揃って良好な内容から時間外取引で株価が大幅に上昇していたこともあり、日経平均は下げ渋ってその後はもみ合いが継続。
しかし、後場に入るとマイナスに転換した。
香港ハンセン指数が下げ幅を大きく広げてきたうえ、為替の円高・ドル安が急速に進行したことが重荷になった。
大引けの日経平均は前日比13.84円安の27801.64円となった。
東証プライム市場の売買高は12億9359万株、売買代金は3兆2524億円だった。
セクターでは医薬品、精密機器、保険が下落率上位となった一方、サービス、空運、陸運が上昇率上位となった。
東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%となった。
個別では、通期計画を上方修正したアドバンテスト (TYO:6857)が大幅に上昇。
エムスリー (TYO:2413)は前日の急伸に続いて大幅高。
ファーストリテ (TYO:9983)、ダイキン (TYO:6367)、リクルートHD (TYO:6098)、メルカリ (TYO:4385)、ベイカレント (TYO:6532)、SHIFT (TYO:3697)など値がさ株、グロース(成長)株が総じて高い。
富士電機 (TYO:6504)、アンリツ (TYO:6754)、OLC (TYO:4661)
は決算を手掛かりに大幅高。
ほか、ダブル・スコープ (TYO:6619)、レノバ (TYO:9519)、ブイキューブ (TYO:3681)など中小型株の一角が急伸。
業績予想を上方修正したペガサスミシン (TYO:6262)、山陽特殊製鋼 (TYO:5481)が大幅に上昇し、後場に入っての決算リリースが好感された大同特殊鋼 (TYO:5471)、ミロク情報サービス (TYO:9928)、東洋水産 (TYO:2875)なども急伸。
増配を発表した商船三井 (TYO:9104)も買われたが、引けにかけては伸び悩んだ。
一方、ソフトバンクG (TYO:9984)、東エレク (TYO:8035)、信越化学 (TYO:4063)のほか、新光電工<
6967>、TDK (TYO:6762)、ローム (TYO:6963)などハイテク株が軟調。
円高進行を背景にホンダ (TYO:7267)、マツダ (TYO:7261)、SUBARU (TYO:7270)など自動車関連も下落。
日産自 (TYO:7201)も決算を材料に大幅安となり、デンソー (TYO:6902)は後場に発表した業績予想の下方修正が嫌気されて急落。
ほか、前日に決算発表したルネサス (TYO:6723)、NEC (TYO:6701)、村田製 (TYO:6981)、キーエンス (TYO:6861)が大きく下落。
東邦チタニウム (TYO:5727)は上半期計画を上方修正も出尽くし感から急落、大阪チタニウム (TYO:5726)も連れ安。
武田薬 (TYO:4502)、第一三共 (TYO:4568)も決算発を材料に売られた。
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