INPEXが上方修正、原油高と円安で 上半期営業益は2.6倍

Reuters

発行済 2022年08月08日 15:52

更新済 2022年08月08日 17:36

[東京 8日 ロイター] - INPEXは8日、2022年12月期の連結業績予想を上方修正し、営業利益の見通しを前年比91.8%増の1兆1330億円に引き上げた。従来は9240億円を見込んでいた。1─6月期の原油価格が前提よりも上振れたほか、為替が円安で推移したことなどを反映した。

IBESがまとめたアナリスト10人の予想平均値1兆2470億円には届かなかった。

併せて発表した22年1─6月期の連結営業利益は、前年同期比2.6倍の5844億円だった。同社は日本の官民で作るサハリン石油ガス開発を通じ、極東ロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン1」に出資。「サハリン2」に権益を持つ三井物産と三菱商事は事業の先行きが不透明として資産価値を減額したが、INPEXは処理をしていない。

会見した山田大介常務は、サハリン1に何が起きても決算に大きな影響はないとの見方を明らかにした。