米ファイザー、グローバル・ブラッドを54億ドルで買収

Reuters

発行済 2022年08月09日 00:13

[8日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは8日、血液疾患治療薬を手がける同業のグローバル・ブラッド・セラピューティクスを54億ドルで買収すると発表した。

1株当たり68.50ドルを支払う。これはグローバル・ブラッド株の5日の終値より7.3%高く、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが買収の事前協議を報じる前の4日の終値を42.7%を上回る。

グローバル・ブラッドは鎌状赤血球症治療薬「オキシブリタ」を抱えており、ファイザーは買収によって希少疾患治療薬事業を強化する。

ファイザーは、ドイツのバイオテクノロジー企業ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンの世界展開後、売上高は大幅な伸びを示した。売上高は昨年以降に減速したものの、新型コロナワクチンの売り上げで潤沢な資金を得たファイザーは買収を模索してきた。

オキシブリタは米国で2019年、12歳以上の患者を対象にした経口の鎌状赤血球症の治療薬として初めて承認され、昨年12月にはより低年齢の患者への適用が認められた。