アサヒ、1―6月期事業利益は1.9%増 コロナ禍から業務用が回復

Reuters

発行済 2022年08月09日 15:34

更新済 2022年08月09日 16:45

[東京 9日 ロイター] - アサヒグループホールディングスは9日、2022年1―6月期の連結事業利益(国際会計基準)が前年同期比1.9%増の909億円になったと発表した。新型コロナウイルス感染症による行動制限などがなくなったことで、業務用が回復した。

外食の需要が持ち直していることで、缶酎ハイやノンアルコール飲料などからビール類に需要がシフトし、ビール類の年間の売上収益計画を上方修正した。勝木敦志社長は「ビールは流れが良い。この流れを止めないように、ビールに経営資源を投下して伸ばしていく」と述べた。

ただ、業務用は回復しているものの、上期時点では、コロナ前の19年比53%の戻りに過ぎず、年初計画していた60%には至っていない。7月に入ってから感染拡大の影響で戻りが鈍っているが「1―3月のような低い消費の状況ではない。飲食店に適切な感染対策を取ってもらい、我々も拡販の対策を行っていきたい」とした。