NYの視点:米9月FOMCでの75bp利上げ観測も根強い、FRBのインフレ抑制対策継続

Fisco

発行済 2022年08月12日 07:37

米労働省が発表した7月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.5%と、予想外にパンデミックによる経済封鎖開始直後の2020年4月来で初めてのマイナスとなった。
7月消費者物価指数(CPI)に続き物価の上昇が減速した証拠となった。
前年比では+9.8%。
伸びは6月+11.3%から予想以上に鈍化し昨年10月来で最小となったものの依然高い水準。


また、燃料や食料を除いたコアPPI指数は前月比+0.2%と、予想外に6月+0.4%から伸びが縮小し2020年12月来で最小の伸び。
前年比では+7.6%。
伸びは6月+8.4%から予想以上に鈍化し、昨年10月来で最小となったものの、過去最高付近。
ガソリン価格の16.7%の下落が奏功し大幅に指数を引き下げた一方で、鶏肉や卵などの価格が43.1%上昇。
鉱工業化学、電力価格指数も上昇した。


PPIはCPIを19カ月連続で上回っており、コストの大半を現段階で企業が補う状況が続いており負担となっている。


物価上昇の減速を示す指標を受けても、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁などは、インフレが正しい方向に進展しているものの依然過剰に高い水準で物価目標値の2%を上回っており、政策金利であるに変わりなく、政策金利であるFF金利誘導目標を年末までに3%半ばから4%近くまで引き上げる必要性を主張している。
短期金融市場では9月連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイントの利上げを65.5%織り込んだ。
75BP利上げ予想は34.5%。


一部エコノミストは強い雇用に加え、賃金の大幅な伸びがFRBの積極的な引き締めに繋がると、少数派ながらFRBが9月FOMCで6月、7月に続き75ベーシスポイントの利上げに踏み切ると予想。
3会合連続の0.75%の利上げによりFF金利誘導目標が3.0-3.25%になり、引き締め圏に入っていき、物価安定に繋がると指摘している。






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