米サード・ポイント、ディズニー株取得 自社株買いなど提案

Reuters

発行済 2022年08月16日 01:12

更新済 2022年08月16日 04:18

[15日 ロイター] - 物言う株主(アクティビスト)として知られるダニエル・ローブ氏が率いるヘッジファンド、サード・ポイントは15日、米娯楽大手ウォルト・ディズニーの株式を第2・四半期に新たに取得したと発表した。サード・ポイントは第1・四半期にディズニー株を売却し、ポジションを清算していた。

サード・ポイントは約10億ドルの株式を買い入れ、保有比率は約0.4%。2020年に初めてディズニー株を取得した際よりも低い価格で買い入れた。

ディズニーのチャペック最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡で「ディズニーの現在の軌道を信頼しており、直近数週間でディズニー株をかなり取得した」とした。

一方で、スポーツ専門チャンネル「ESPN」のスピンオフ(分離・独立)や自社株買い、新たな役員選任、コスト削減、債務削減などを提案。取締役会を刷新する必要があるとし、「グループとしての才能や経験にギャップがあり、対処しなければならない」と指摘した。取締役候補を特定したとしたが、具体的には明らかにしなかった。

またディズニーが2024年に予定している米ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャストからの動画配信サービスHulu(フールー)株式取得を前倒しするよう要請。これによりHuluが「ディズニー+(プラス)」の技術プラットフォームに統合される道が開かれコスト削減が可能になるという。