米国債保有高、6月に中国は7カ月連続減 日本は増加

Reuters

発行済 2022年08月16日 06:08

更新済 2022年08月16日 07:36

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した6月の対米証券投資統計で、中国の米国債保有額が7カ月連続で減少したことが分かった。

中国の保有額は9678億ドルと、2010年5月(8437億ドル)以来の低水準。5月は9808億ドルだった。

中国の米国債保有はここ数カ月間、12年ぶりの低水準を記録している。

INGのクリス・ターナー氏は、中国の米国債保有減少について「ドル高が続く中、米ドル/人民元相場を安定させるための中国当局による為替介入の可能性が高い」と指摘した。

その上で、ロシアのウクライナ侵攻とロシア外貨準備の凍結で地政学的な影響が強まる中、中国の米国債保有高がさらに減少する可能性があるとの見方を示した。

一方、日本の保有額は1兆2360億ドルと、5月の1兆2240億ドルから増加した。